今年の年長の生活発表会は、2つのお話を発表します。それぞれ自分のやってみたい劇を選びました。運動会に引き続き、クラス関係なく、学年全体でのかかわりを大切に取り組みました。
劇遊びでは、
友達と表現する場を共有し合い、言葉でのやりとりを楽しむこと。
イメージを膨らませながら、思いを伝え合うこと。
をねらいに取り組んできました。年長はそれぞれの役ごとの言葉や動き、お話を進めていくナレーター、道具の出し入れ、お話の世界を引き立てる細かい表現もあり、子どもたちが"主"になって、自分たちで相談をし合いながら劇をつくりました!
劇が進んでいくうちにはずかしさや緊張感も感じましたが、自分たちの劇を成功させたいという気持ちも高まってきました。「友達と一緒なら大丈夫!」「みんなでがんばろう!」と互いに励まし合い、当日をドキドキしながら楽しみにしている子どもたちです。
じごくのそうべえ
年長、一つ目の劇は『じごくのそうべえ』です。
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ーあらすじー
「とざい、とうざい。かるわざしのそうべえ、一世一代のかるわざでござあい。」
綱わたりの最中に、綱から落ちてしまった軽業師のそうべえ。気がつくと、そこ は地獄。
火の車にのせられ、そうべえ、山伏のふっかい、歯ぬき師のしかい、医者のちくあんは、
えんま大王の元へ。4人はそれぞれの人食い鬼地獄、針山地獄へ連れていかれます。
はたして、そうべえたちは無事に生きて返ってこれるのでしょうか…。
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絵本クラブでお母さんたちに読んでもらったお話がとても印象的で、関西弁の言葉の表現や、
地獄の世界に興味津々の子どもたちでした。普段は怖い鬼やえんま様ですが、
役になって遊ぶのは別のようで、「おい!おまえたち」「地獄から出ていけ~」
と、それぞれの役になり切って表現することを楽しんでいる様子が見られます。
劇中の地獄の世界は自分たちでどんなものがよいか考え、一緒に装飾をしたり、
細かい道具は、自分たちで話し合いを進めていく中で作っていきました!
劇中には、自分たちで考えた替え歌も出てきます。
ちょっぴり怖い、だけど面白い、そんな地獄の世界のお話をどうぞお楽しみに・・・
スイミー
年長、二つ目の劇は『スイミー』です。
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ーあらすじー
広い海のどこかに小さな魚の兄弟たちが楽しく暮らしていました。
みんな赤いのに、一匹だけ黒。カラスガイよりも真っ黒。
だけど泳ぐのは誰よりも早かった。その名はスイミー。
ある日、楽しく遊んでいるところに、おなかをすかせたサメがやってきて…。
はたして、スイミーたちはどうなってしまうのでしょうか…。
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『スイミー』は、海の中の楽しい世界観や、サメが襲ってくるドキドキ感が魅力のお話です。
「くらげだから、ふわふわ泳ぐのはどう?」「伊勢えびは強いから言葉の最後は”だぜ”にしない?」
と、海の生き物になりきるにはどうしたらいいのか、みんなで考えながら、
それぞれのアイディアや思いがたくさん詰まったお話が出来上がりました。
そして、お話の最後にはみんなでスイミーの歌を歌います。
ちょっぴり長くて難しい歌に、最初は苦戦していましたが、
「これが歌えたらかっこいいと思う!」とみんなで練習を頑張ってきました。
子どもたちと一緒に海の中の世界を楽しんでいただければ…と思います!