12月17日(土)、ウクライナ人道危機救援を目的とした「京都光華ウクライナ支援チャリティーコンサート」を開催し、259名の方にご来場いただきました。
本コンサートは、在日ウクライナ大使館にご後援いただき、公益財団法人 京都日本語教育センター 京都日本語学校のご協力のもと、京都府に避難されているウクライナ人女性アーティスト2名をお招きし、本学の学生生徒との共演を行いました。
当日は開演前に筝曲部や軽音楽部によるウェルカム演奏とともに、ご来場者をお出迎えしました。
コンサートは阿部恵木理事長の挨拶からはじまり、本日のゲストであるウクライナ人アーティストのカタリナ・トカチェンコ氏(音楽家、女優、ボイストレーナー)とユリヤ・ボンダレンコ氏(画家、アーティスト)が紹介されました。
その後、中高吹奏楽部が「ウクライナ国歌」「光華女子学園の歌」を演奏し、ウクライナ豆知識コーナーと称してウクライナの国旗や料理、著名人等が紹介されました。
ウクライナ人アーティストと学生生徒との最初の共演は、カタリナ氏と中高の和太鼓部・筝曲部・軽音楽部による「情熱大陸」です。カタリナ氏の美しいサックスの音色から始まり、筝曲部・和太鼓部・軽音楽部と順に演奏が重なり、総勢11名の大迫力の演奏でした。
続いて、中高和太鼓部が「黎明」を単独演奏し、カタリナ氏のソロ演奏で「Sir Duke」「I feel good」「Chervona Ruta」が披露されました。
コンサートの後半はユリヤ氏によるウクライナに関する講演から始まりました。結婚されて間もない頃に戦争が始まり、旦那様は徴兵され離れ離れに。生まれ育ったご実家に避難されましたが、そこもすぐに侵攻が広がりました。
ユリヤ氏は2015年頃から日本語を学んでおられ、ドイツの日本市を訪れた際に購入したダルマをご実家に飾られていました。ダルマの目はどちらも描いていませんでしたが、侵攻が広がり、妹の住むドイツに避難する際に、「早く戦争が終わりますように、生きられますように」と願いを込めて、ダルマの目を描かれたそうです。
講演後の質疑応答では中高の生徒から日本の印象や、ドイツに避難民が多いことに対して質問があり、続いて大学こども教育学科の学生によるピアノ伴奏で、ウクライナ民謡「二つの色」がユリヤ氏の歌唱とともに披露されました。
最後のプログラムは、カタリナ氏と大学のよさこいサークル「京炎そでふれ!華羅紅(からくれない)」の共演として、華羅紅の2022年度オリジナル演舞「叶桜奏(しおん)」が披露され、阿部敏行学園長の挨拶で終演となりました。
ご来場いただいた方々からは、「ユリヤさん、カタリナさん、生徒の平和への思いが伝わるとても素敵な舞台だった」「ウクライナに思いを馳せる貴重な時間をいただいた」など、多くのメッセージが寄せられました。
チャリティーコンサートでは募金活動も行われ、これまでに高等学校の生徒たちがウクライナ支援活動として得た募金と併せて248,721円が集まりました。全て、ウクライナ大使館に寄付いたします。
光華女子学園はすべての人が健やかに暮らせる“Well-Being”な未来の実現を目指しています。ウクライナ支援をはじめ、すべての人が健やかに暮らせるよう、学生生徒等一人一人に、そして地域に寄り添い、社会の要請に応えてまいります。