気をつけよう子どもの風邪
2019.02.18
寒い毎日が続き、風邪をひいて熱があったり咳や鼻水が止まらなかったりという人が周りにもたくさんおられますね。今回はそんな「風邪」について取り上げてみたいと思います。
風邪の原因はウイルスが80~90%を占めており、そのウイルスは200種類以上あると言われています。代表的なウイルスに「ライノウイルス」というものがあり、風邪の30~50%はこのウイルスによる感染です。そのほかにはコロナウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなどがあります。
風邪をひいても、大人の場合はしっかりと咳をしてウイルスやのどに絡んだ痰を外に出すことができます。しかし、子どもの場合は大人に比べて息も浅く、しっかりと咳をして痰を切ることがなかなかできません。また、鼻も上手にかめません。とくに、RSウイルスでは粘っこい黄色や黄緑色の鼻水がなかなか切れにくく、そのためウイルスのついた鼻水や痰が細い気管支や肺のほうまで押し込まれてしまい、気管支炎や肺炎になってしまうこともしばしばあります。このように子どもの風邪は大人に比べて回復に時間がかかり、重症化してしまいがちです。
うまく鼻がかめないお子さんには、鼻水が出てきたらティッシュで拭くだけでなく、ドラッグストアやキッズコーナーで売っている鼻吸い器などで嫌がらない程度に鼻水を吸ってあげるとよいでしょう。
京都光華女子大学 健康科学部 看護学科
守口 絵里
(専門:小児看護学)